top of page


口腔・お悩み
口腔習癖・お悩みについて
お口をポカンと開けているのは何が原因でしょうか?

「お口ポカンと開いているんですけど…」と、ママさんたちによく相談されます。
このお口ポカンというのは“口呼吸”であることなんですが、なぜ口呼吸が問題なのか?、なぜ鼻呼吸がいいのか?
それは呼吸により体外から菌が体内に入ってくる時に、鼻呼吸であればフィルターがあるため、ある程度、菌の吸い込みをカットしてくれるのです。言わば、自然の空気清浄器が付いているような感じなのです。しかしながら、口呼吸の場合は菌が体内にダイレクトに入ってきてしまいます。そのため免疫力が下がり、風邪、インフルエンザにかかりやすくなったり、扁桃腺肥大、アトピー性皮膚炎、喘息、鼻詰まり、口臭、口腔乾燥により虫歯、歯周病になりやすくなります。また顎が正常に発育されず、中顔面の劣勢長となり面長の顔つきになり、上顎の前歯の歯ぐきが見える、いわゆるガミースマイルの状態になってしまったりします。
また鼻には加湿器の役割もあり、入って来た空気が、鼻で加湿され肺に送り込まれますが、口呼吸の場合は乾燥したままの空気が、肺に送り込まれてしまうのです。
他には、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクもあります。特に睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まってしまうことが、1時間に5回以上、もしくは一日の睡眠中に30回以上ある状態をいいます。症状として、起床時の疲労感、睡眠障害などが起こります。
このように、あなたのお子さんが寝ている時や、起きている時など、お口をポカンと開いてるなと気づいた時には、その口呼吸が原因で、顎が正常に発育することが難しくなり歯並びが悪くなってしまうリスクがあります。またそれだけではなく、全身の健康にも大きなリスクとなってしまうので、気になる場合は、ご相談していただければと思います。
鼻詰まりは、マイオブレース治療で治るのでしょうか?

舌を口蓋に上方に当てるように位置させ、上顎を正常に前方・側方に拡大することによって、上顎が拡大すれば、鼻骨、鼻腔も拡大されるため、鼻呼吸が改善されます。
いびきが気になるのですが何が原因でしょうか?

よくママさんが子供のいびきが気になると言った相談を受けます。
色々な原因があります。扁桃腺の肥大、アデノイドの肥大、口呼吸していると舌が低下することにより気道の入口が狭くなったりすることによりいびきが発生します。
夜中にいびきにより睡眠の質が下がったり(睡眠障害)、閉塞時睡眠時無呼吸症候群に繋がったりします。いびきがはっきりと聞こえる場合や苦しそうにしている場合は要注意です。
アデノイド、扁桃腺などが大きく肥大している場合は耳鼻科にて外科的には切除などにより改善します。大きい肥大でなければ、マイオブレースのトレーニングにより、口呼吸を鼻呼吸に、あと舌低位などを改善させることができ、いびきの改善に繋がることも多くあります。
歯並び・歯科矯正について
歯並び
子供の頃から歯科矯正をした方が良いのでしょうか?

歯並びが悪い(デコボコ、またはガタガタの歯並び)ということは、歯の大きさ、本数に対して、顎が小さいこと(成長不全)が多く考えられます。
この場合の治療には2つの方法があります。「顎を成長させて歯が生えるスペースをつくり、歯をきれいに並べていく方法」と、「顎の大きさに合わせて歯を抜き、現状の顎の大きさに合わせて歯を並べていく矯正治療(歯列矯正)」です。
子どもの歯(乳歯)は20本ですが、大人の歯(永久歯)は28本(親知らずを除いて)となります。ただでさえ本数が多くなるのに、1本1本の歯も大きくなるので、正常に顎が発育しないと窮屈になり、デコボコ(ガタガタ)した歯並びになってしまうのです。

そのため大人になってから、もしくは顎の成長が終わってから悪い歯列の矯正治療する場合は、一般的に第一小臼歯を4本抜いてスペースをつくり、並べていくことになってしまうのです。
では、子どもの頃から矯正治療(小児矯正)する場合はどうなるのか?
子どもの顎の成長は4歳から8歳までが最も大きく成長・発育します。そして10歳になる頃には、上顎の80~90%が完成します。子どもの顎の成長期に、正常に顎を成長させていくことが出来れば、そのスペースに歯がきれいに並んでくるのです。さらに、歯がきれいな歯並びになるだけでなく、口呼吸・舌低位・飲み込みが悪い(いわゆる逆嚥下)・姿勢なども改善され、全身の健康にとっても、大きなメリットがたくさん得られるのです。
子供の時は歯並びがキレイなのに、永久歯になると歯並びが悪くなる事はありますか?

「子どもの頃はきれいな歯並びだったのに、大人になるとなぜ歯並びが悪くなってしまったのだろう?」と耳にすることがあります。それは、大人になると歯の本数が増えるだけでなく、1本1本の歯も大きくなるからです。しかし、顎の成長が十分に発育していない場合には、当然、デコボコ(ガタガタ)になってしまいます。
子どもの頃の歯並びは、ちょっとすき間があるくらいがちょうど良いかと思います。

矯正歯科で一期治療と二期治療とで治療法が分けられると聞いたのですがどうなのでしょうか?

今までの子どもの歯列矯正では、一般的一期と二期で分けられていました。
子どものマイオブレース治療では、ほとんどの場合に二期治療というのは必要ありません。原因を治せば、上下の顎が正常に発育してくれるため、ブラケット矯正のように銀の矯正装置を付ける必要がないからです。
しかしながら、適切なアクティビティートレーニングをしていただけなかったりした場合は、十分な効果は期待できません。歯並びが悪いまま、成長期が終わってしまった場合は、追加の矯正費用が必要となります。

高学年・中学生でもMRC矯正は可能でしょうか?

5歳から8歳までにマイオブレース治療を始めることが出来れば、最も効果的に、歯並びを悪くさせている原因である口呼吸・舌低位・逆嚥下・姿勢を改善させ、 顎を正常に発育させていくことが出来ます。
高学年・中学生でもマイオブレース治療を始めることも出来る場合も多くありますが、顎の発育状態により変わりますので、一度、歯並びのご相談ください。

MRC矯正について
MRC矯正
従来の固定型ブラケット・ワイヤーを使った矯正治療との違いは?

従来のブラケットを使った歯科矯正治療(歯列矯正治療)では、顎を、無理に機械的に顎の骨に力を掛けて拡大させます。一時的に顎を大きく出来ても、時間の経過とともに後戻りをし、また顎が狭くなってしまうことがよくあります。
なぜ、戻ってしまうのか?これは歯並びを悪くした原因を解決していないからなのです。

原因である呼吸・咀嚼・飲み込みなどの悪い口腔習癖が歯並びを悪くさせてしまったのにも関わらず、原因である悪い口腔習癖が残ったままなので、時間の経過と共に戻ってしまい歯並びがまた悪くなっていきます。それを防ぐため保定装置を使い、戻らないように維持させる必要があります。
また、成長期が終わってからでは、自然に顎が大きくなることはありません。しかし歯がきちんと並ぶスペースがないために歯並びが悪くなっているので、抜歯をして歯を間引くことにより並べるのです。これだときれいには並びますが、顎が小さいままなのです。顎が小さいと口の中の空間も小さくなってしまい、口腔習癖の改善が難しくなります。そのため大人になっても、口呼吸・舌低位・逆嚥下が残り改善されないため、全身の健康にも悪影響が出てしまうのです。

マイオブレース治療では、歯並びを悪くした原因から治していきます。デコボコしている悪い歯並びの場合は、顎が小さいからなのですが、顎が小さいなら、顎を正常な大きさまで大きくしてあげる必要があります。また顎が大きくならない原因を探り機能を改善させる必要があります。
それは、呼吸や口腔習癖、姿勢を改善する必要が出てきます。そして顎が正常に発育すれば、歯がきれいに並んでくるのです。このように原因から治していく矯正治療が、マイオブレースにおける筋機能矯正なのです。
子供のマイオブレース治療は痛くないのでしょうか?

ブラケットを使った矯正治療では、機械的に歯を動かすため、ブラケットを付けた最初の1~3日は痛みが出ることが多いのですが、マイオブレース治療では、痛みが出ることはほとんどありません。
マイオブレース治療で悪い歯並び(反対咬合等)は必ず治りますか?

子どものマイオブレ ース治療では、2年間の治療期間(矯正期間)で終了することを目標としています。
しかしながら、歯科医院での月1の筋機能矯正のトレーニングに加え、ご自宅にて就寝時のマイオブレースの使用と3~5分のアクティビティーを行っていただけなかった場合には、原因である口呼吸・舌の癖・飲み込みの癖などの口腔習癖の改善がなされないため、十分な効果・結果とはならず、治療期間が延びてしまいます。
